こんにちは、ドロンパ院長です。
ヒット作の二作目というのは難しいように思う。もちろんそれをシリーズ化して、長年続けるというのは至難の業だ。
バイオハザード(洋題はresident devil)とかマトリックスとかも4作とか5作ぐらいで終わっている。
そんな中、ドラえもんは一体何作続いてるのかよくわからないぐらい続いている。
声優まで変わって、オバケ番組と化している。
もちろんテレビ版も好調だと思うが、それよりもなによりも映画版。
そのキッカケともなるべく、『二作目』の宇宙開拓史。
今日はこれを考察していきたい。
それではまずあらすじを。
宇宙の惑星・コーヤコーヤ星の少年・ロップルの超空間での事故により、ずっとロップル達の夢を見ていたのび太に引き寄せられてのび太の部屋の畳とロップルの宇宙船の倉庫の扉とが繋がった。コーヤコーヤを第2の遊び場としたのび太は、ロップルやチャミーと共に楽しい日々を過ごす。
しかし、コーヤコーヤを含めた小宇宙の各星に鉱脈をはる鉱石・“ガルタイト”の独占を企む大企業・ガルタイト鉱業は、まだコーヤコーヤ星に移住し始めたばかりの開拓住民達を、採掘の邪魔になると追い出そうとしていた。その所為でロップルらはガルタイト鉱業の攻撃の標的となってしまい、日々執拗な脅迫や嫌がらせの中、生活していたのだ。それを知ったのび太らはロップル達の生活を守ろうと、ガルタイト鉱業に戦いを挑む。
ジャイアン・スネ夫・しずかちゃんはサブキャラ
ドラえもんの映画は、だいたいジャイアンがめちゃくちゃカッコいい。スネ夫もかなり重要なポジションを占めているし、しずかちゃんは紅一点なので代替えがきかない。
にもかかわらず、この宇宙開拓史は物語の前半、ほとんどこの3人がでてこない。
キテレツ大百科でもトンガリ・ブタゴリラ・みよちゃんはあくまでもサブキャラだった。アニメの最初はこういうものなのかな。
ちなみに、ドラえもんを含め他のキャラも三等身。三等身というか2.5等身みたいに見える。ドラえもんは目が小さめで少し顔が違う。
こういうのはまさに初期の作品の醍醐味。
のび太の射撃は天才的
ボスの名前はギラーミン。
一体どこからインスパイアされた名前なんだろうか。The悪役の名前だ。
ギラーミンはハンターである。射撃の名手だ。いわばゴルゴ13みたいな本物のプロだ。
しかし、なんとのび太が射撃の一騎打ちをし、ギラーミンに勝ってしまう。ドラえもんの道具を使って、とかじゃなくて、のび太のほうが実力が上だった。あやとりと射撃の腕はのび太は天才的だ。
しかも勝負をする前にのび太はギラーミンのことを「タダモノではない」と悟る。そりゃそうだろう。外見・名前・オーラすべてにおいてタダモノではない。
しかしそのタダモノではないギラーミンものび太のことを「タダモノではない」と悟る。のび太は三國志でいうところの呂布扱いか。
おそらくのび太の射撃の天才性が初めて描かれた伝説のシーンだと思う。
一応設定では、のび太は大人になると公務員になっている。動物を愛護するようななんとものび太らしい優しさがあふれた未来だが、スナイパーとして活躍する並行未来も描いてくれへんもんだろうか。
うさぎがかぶる
チャミーといううさぎ?のようなキャラがいる。
なぜか口調が「●●だわさ」みたいな感じでおばちゃん風だ。
これが、私個人のダントツNo.1の作品である「ブリキの迷宮」にでてくる、タップといううさぎのロボットにかぶる。見た目はほとんど一緒。色も一緒。タップは口がドラえもんの四次元ポケットみたいになっている。チャミーは動物なのでそんな機能はない。
数あるドラえもんの映画の中でも、ここまでキャラがかぶることはなかった。
まとめ
いろいろな見どころがある映画だが、個人的に一番の見どころは『ギラーミンVSのび太の一騎打ち』だと思っている。
ジャイアンがかっこいいというのは、映画のあるあるだが、のび太がかっこいいというシーンはそんなにない。というか、このシーン以外に知らない。
ドンくさい代表ののび太だが、このたった1シーンだけで一気に評価が変わるんじゃないだろうか。
ドラえもんを大画面のテレビで観るなら、これがあれば最高です。