京都の整骨院院長ドロンパの思考錯誤

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英雄の老後を描いた珍しい作品『のび太のドラビアンナイト』

こんにちは、風邪をひくと長引くようになってきたドロンパ院長です。

この記事では引き続きドラえもんの映画版の考察をしていきます。

 

 

今回は『ドラビアンナイト』です。

 

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まずはあらすじを。

ドラえもんとのび太はひみつ道具の「絵本入りこみぐつ」で絵本の中に入り『シンドバッドの冒険』を楽しんでいた。のび太は最近、絵本の世界に夢中になっており、彼女なら共感してくれるであろうとしずかを誘おうとする。だが、彼女は今からピアノ教室の仲間とキャンプの予定。代わりに割り入ったのはジャイアンとスネ夫だった。彼らはのび太から絵本の世界で遊ぶと知るや大笑い。それでも、機嫌を損ね激昂するのび太を見るや、半信半疑で絵本の世界に飛び込んだ。

そんな彼らと入れ代わり、しずかがのび太の家を訪れる。実は日程を1日勘違いしていたらしく、それならと2人は『ピノッキオ』の世界を楽しむことにした。だが、どうも事情がおかしい。物語にない嵐の場面が登場したかと思えば、人魚姫や竜宮城が現れ、果てはお化けの百鬼夜行。あまりに荒唐無稽な世界にのび太は大笑いするが、イメージが崩れたとしずかは不機嫌になって帰ろうとする。ところがその矢先、彼女は何かに衝突した。

奇っ怪な物語は、絵本を勝手にない交ぜにしたスネ夫たちの仕業だったのだが、のび太はそれを知る由もない。絵本の良さを理解してくれない友人たちに、のび太もすっかり機嫌を損ね、バラバラになった絵本を置き去りにしたまま、ママの小言もあって勉強を始めた。だが、それが事件の発端だった。

後日、ドラえもんが怪訝そうにのび太に尋ねる。実は絵本入り込み靴が3足しか揃っていないという。そして、2人で不明者の確認を急ぐと、何としずかがアラビアンナイトの世界に閉じ込められたままであることが判明したのだ。大至急、彼女を助けようとするが、肝心の絵本が無い。実は、ママが2人の留守中に勝手に部屋に入り、焼き捨ててしまったのである。

もうしずかには会うことはできないのかと絶望するのび太だが、彼は彼女が奴隷船に乗せられている悪夢を見て、大慌てでドラえもんの元に駆けつける。だが、彼は僅かな望みを賭けて、古代アラブの歴史を調査中だった。それは、『アラビアンナイト』には実在の人物が登場していることから、そこから空想世界につながる可能性があることを示唆する。

そこで、4人はしずかを助けるべく、時間旅行のガイドであるミクジンの案内で、タイムマシン794年アラビアバグダッドへと向かう。そして、途中、盗賊のカシムの妨害を受け、四次元ポケットを失いながらも、船乗りシンドバッドの力を借りて、見事に奴隷商人アブジルの手から、しずかを取り戻すことに成功する。しかし、1人砂漠に残されたアブジルは、しずかは諦めたものの、シンドバッドの黄金宮を目指すという目的は諦めていなかった。

ドラえもん のび太のドラビアンナイト - Wikipedia

 

シンドバッドへの、のび太の一言が核心を突きすぎ

のび太「船乗りシンドバッドも、年をとると終わりだね」

このなんの悪びれもないのび太の一言がシンドバッドに強烈に響く。

未来人からプレゼントされた自慢の道具のコレクション(ドラえもんのひみつ道具みたいなもの)を悪党に根こそぎもっていかれ、途方に暮れているシーンである。

もちろんシンドバッドは激怒するのだが、まさか自分が「未来で英雄となって語り継がれ、絵本の主人公にまでなっている」とは思わない。

しかしこののび太のキツーイ一言により、シンドバッドは奮起する。すぐにカッとなるようなところもお年寄りの特徴の一つかもしれない。(若い人にはそんな血の気を感じない)

英雄の老後を描いている数少ない作品

シンドバッドの冒険と言えば絵本でお馴染み。日本以外にもある??んだろうか。そこはよくわからんがとにかくシンドバッドはすごい勇者だ。まだ見ぬ大陸にロマンをもって7つの海を制覇する、ような話だったと思う。最後は知らない大陸に足を踏み入れて金銀財宝を手にいれておしまい、みたいな話だったように思う。

ドラマでも映画でも何でもそうだが、「この後」が問題なのである。もちろんエンターテインメントにおいては、若者が主人公になることがほとんどだ。だれも好んで老人の物語を楽しまない。

だが、ドラえもんのような未来とか過去を行き来するような作品では、これが可能になる。シンドバッドの一番イケてる時期じゃなくて、老後のシンドバッドに会いにいくのだ。

芸能人や有名人もそうだが、かなりの年寄りになってからはほとんどメディアに姿を見せないし、どんな生活をしてるかもわからない。

たまに現役を退いたスポーツ選手が「第二の人生」として飲食店をやったり、インストラクターになったりしているドキュメント番組もあるが、更にその後のことはほとんど目にしない。かなり前に長嶋茂雄名誉監督が脳梗塞のリハビリを受けているシーン(公園での散歩シーン)を見たことがあったが、元気な頃しか知らない人にとってはあの映像は衝撃的だったに違いない。

ごくまれにチューブをつけたまま何かの授賞式にでているような有名人もいるが、ああいう現実をもっと見せてほしいと思う。

結局メディアは「一番輝いている時期」しか見せてくれない。実際その人たちが一段落した生活や老後の生活なんかをもっと見せるべきだと思う。そういう現実をもっと知る事によって、「今をもっと大事に生きよう」という気にもなるような気がする。

 

ひみつ道具のない冒険がアナログ

ドラえもんのポケットが途中悪党に奪われてしまうので、しばらくポケットというかひみつ道具のない状態で黄金宮を目指すことになる。黄金宮につくとシンドバッドのひみつ道具がでてくるのでまた話は変わるが、基本的には794年のバグダッドでの旅なのでアナログ。

悪党と戦う時も、生身の人間同士の戦いなので殴り合い。ジャイアンは強いが所詮は小学生。大人の悪党にかなうはずもない。移動も歩きか馬。

さばくを歩くシーンなんかはのび太が日射病で倒れてしまうが、水も何もなく、タケコプターもないので歩くしかない。ちなみにこの時ジャイアンはのび太をおぶって歩くのだが、ジャイアンがかっこよすぎるシーンベスト5には入る。

 

挿入歌が神

中世のヨーロッパを思わせるようなピッタリの曲である。アニソン好きの私としてはベスト10に入る名曲だ。あ、アニソンといってもけっこう昔のアニソン好きです。


ドラえもん のび太のドラビアンナイト 夢のゆくえ

まとめ

英雄の老後を描いているのは本当に珍しい。英雄は英雄のままが一番良いが、英雄の引退後も知っておくと自分の人生の指針を考える時に非常に役に立つ。道具のない冒険というのも、現代社会に非常に当てはまる。ドラえもんの道具じゃないが、今の世界でもスマホを持たない一日を過ごすとどうだろう?重要な着信を逃すかもという危険性はおいといて・・・検索もできない、SNSも見れない、ゲームもできないとなればまさにドラビアンナイトの世界だ。

便利になりすぎる世の中は良いようで実は悪い方向なのかもしれない。体の専門家として普段は整骨院で施術をしているが、10年前のヒトの体と比べると明らかに体力が低下している人が多いのがよくわかる。

使う道具や技術は使う人次第という言葉もあるが、たまには立ち止まって考える時間も持ちたいと思う。