京都の整骨院院長ドロンパの思考錯誤

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AIに仕事を奪われる?そんなことを考えてる暇があるならこれを観ろ!ドラえもん映画『ブリキの迷宮』

こんにちは、マッサージチェアの進化がとまらない!と思うものの、まだまだ人間にやってもらうものとはかなり差があるなあと思っているドロンパ院長です。

 

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https://www.suruga-ya.jp

アマゾンプライムのおかげで昔のアニメを観ることが多くなりました。

その中でもドラえもんの映画は珠玉!最近はリメイク版もチラホラでてきていますが、なぜこの作品がリメイクされないのかと思うほどの名作です。

そういえば子供の時、ドラえもんの映画版のビデオをレンタルしてもらえることが何よりうれしかったなあ・・・。

 

まずは簡単にあらすじを。

春休み、のび太のパパはスキーと海水浴が同時に楽しめるという「ブリキンホテル」に部屋を予約する。のび太たちは大喜びするが、後でパパの夢だと知り落胆する。

ところが、家に届いたトランクから開いた門を抜けて行ってみれば、そこはブリキのおもちゃの島に建つブリキのホテル。ブリキンホテルは本当にあったのである。島で楽しく遊んでいた折、ドラえもんが行方不明になる。探しに行ったのび太たちの眼前で、謎のロケットがドラえもんを連れ去ってしまう。

そしてのび太たちの前にブリキンホテルの主(主代理)である少年サピオが現れる。サピオはチャモチャ星から来た宇宙人で、ドラえもんを連れ去ったのはサピオを追ってきたチャモチャ星のロボット軍隊だという。のび太たちはドラえもんを助けるため、チャモチャ星へ向かうことを決意。チャモチャ星を支配する独裁者ナポギストラーに挑む。

ドラえもん のび太とブリキの迷宮 - Wikipedia:

 

まあ、簡単に言うとロボットが人間を支配している別世界の話で、ドラえもん達が悪のロボットに立ち向かうんだけども、このロボットが果たして悪なのか??という議論も含めて非常に深い話です。

ちなみに独裁者ナポギストラー博士というロボットは「ナポレオン」「チンギスハン」「ヒトラー」の頭文字をとっているらしく、見た目は東条英機の頭がデカイ版みたいないでたち。まさにThe悪党という感じなのですが、果たしてそうなのだろうか?と思えるところが深い話。

チャモチャ星は文明がかなり進み、色んなことをロボットにやらせるように。農業用・工業用機械や家事代行のロボットが開発され、人間の暮らしはどんどん楽になっていきました。そのうち発明や開発するのもめんどくさくなってしまって、発明そのものをしてくれるロボットをつくりました。それがナポギストラー博士だったのです。

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出典:漫画ドラえもん

 

毎日が日曜日の世界

のび太達に「チャモチャ星を救ってくれ!」と依頼したサピオ君はのび太・スネ夫・ジャイアン・しずかちゃんにこう言います。

 

 

サピオ君「色んなロボットが世の中にあらわれて、人間のやっていた仕事を肩代わりしてくれるようになって、毎日が日曜日になったんだ

 

それに対してジャイアンはのび太の頭を殴りながらこう言います。

 

 

ジャイアン「最高じゃんかよー!夢のような世界だな!学校も勉強もいらないんだぜ!」

 

 

サピオ君「本当にそう思う・・・??」

 

毎日が日曜日・・・誤解を恐れずに言うと、今であればニートや年金生活者がこれにあたるのかな。彼らは「趣味」というようなものがあれば(しかもお金がかからないような)幸せそうに見えるが、特にやることがない彼らを見ていてもそんなに幸せそうには見えない。幸せの尺度なんかは他人に決められるようなもんではないけども、少なくともやる事がない=暇というのは幸せではなさそうに見える。

 

ロボットも共存して生きている

劇中では『ロボットが運営している、ロボットの為のレストラン』が登場する。既に人間は強制収容所(ナチスみたい)に捕えられているので町にはロボットしかいない。そのレストランへ、ロボットのかぶりものをして腹を空かせたジャイアンとスネ夫がたどり着く。

 

 

スネ夫「何かおいしいものをもらえますか?」

 

 

ロボット店長「ゼンマイ巻、オイル注入、部品交換なんかはうちではすごく人気ありますよ。」

 

 

ジャイアン「そんなんじゃないんだよ!もっとこう・・・かつ丼とかハンバーガーとかないの?」

 

 

ロボット店長「あんたたち変なこと言うねえ。まるで人間みたいだよ・・・」

 

 

と、ここでジャイアンとスネ夫は危険を察知して逃げていく。

 

 

今の時代のクルマを例にとろう。

クルマの面倒を見るのは?整備士である人間である。部品交換とかはまさに整備士がやってくれる。コンピューターも修理するのはエンジニアだろう。これが機械を修理する為の機械、のようなものが開発されればもはやその部分に人間が介入する必要はなくなりオートメーション。もちろん今でも部分的にはそういう機械はあると思いますが。

 

ロボット無しでは人間は生きることができなくなった

サピオ君「ナポギストラー博士の一番の発明はイメコンです。イメコンにより人間は念じるだけでなんでもできるようになったのです。

 

イメコンとは人間の脳波?を読み取るチップのようなもので、それがあると人間が思ったことをロボットがやってくれるという夢のようなシステムのようです。

例えば「タバコ吸いたいなあ」と思うだけでロボットがタバコを口にくわえさせてくれて火までつけてくれる、といった感じです。

スマホに接続されていて電気を消したりしてくれるスマート家電の家なんかが今のハウスメーカーではウリになっていますが、それでもスマホを操作しなくてはいけない。指を動かさないといけない。「OK GOOGLE!」に代表される音声アシスタントも声にだして話さなければいけない。しかしイメコンは思うだけ

 

結局ロボットが人間のやることの全てを肩代わりするような世の中になったので、人間は完全にやることがなくなりました。

 

 

その結果どうなったでしょう?

 

 

人間は体を全然動かさなくなり、もはや自分の足では歩けないようになってしまったのです。

 

しかしここでまたナポギストラー博士が素晴らしい発明をします。

 

タイヤとプロペラのついたカプセルのようなものです。これに座ってさえすれば念じるだけで前にも後ろにも進むし、プロペラがついているので階段もなんのその。チャモチャ星の国王は「こんな良いものはない!」と感動し、早速全国民に一台ずつ配布したのでした。セグウェイの念じれば動くバージョンみたいですね。

この動くカプセルが決定打となり、人間はほぼ動かなくなりました。そんな弱々しい人間を捕えることなど簡単なことだったんでしょう。その後ナポギストラー博士の反乱によって、人間は全員強制収容所に捕えられてしまうことになったのです。

 

便利な機械というのは今もどんどん開発されていますが、本当の元々は「人間ができない動きや行けない場所で活躍するもの」であれば素晴らしいと思っています。

海底のような人間が太刀打ちできない環境に潜ることのできる潜水艦なんかは素晴らしい発明だと思います。

しかし「人間が元々できることを肩代わりしてくれる機械」というのは少し考えものです。

例えば電動車いす。

自分の足で歩くのが不自由になったお年寄りなんかには最高ですが、これを健康的な人間が使うとどうでしょう?楽は楽ですが、どう考えても筋肉がすぐに退化してしまいます。よく骨折して入院後はリハビリという我々の世界では基本中の基本がありますが、病院で治すために何もしなければ筋肉なんてものはすぐに退化します。逆にトレーニングをすれば簡単につくんですけどね。

電動車いすなら非常にわかりやすいんですが、スマホは?エアコンは?と言われたら、人間のカラダにとって良いものなのか悪いものなのかの判断はかなり難しいですね。

ですが、今スマホもエアコンも取り上げられてしまうともう生活が成り立たない人が多いのではないでしょうか。

技術革新はめまぐるしいスピードで発展していますが、人間のカラダはいまだに狩猟時代から変わっていません。便利すぎることによる不具合がたくさんでてくるのです。 

 

1992年にできた話だという衝撃

ここが一番びっくりです。この記事を書いているのが2018年。つまり25年も前に描かれた漫画なのです。美しく、キレイに、この通りの世の中へ突き進んでるような気がします。

しかもドラえもんという完全に子供向けの映画に、このようなメッセージを潜ませているというのは天才としか言いようがありません。昔は単純に「子供に向けて」の作品だったでしょうし。今なら映画館にきた「大人にもおもしろく思ってもらう」という意図があるでしょうけど当時はそういうのはなかった気がするので。

 

主題歌が島崎和歌子というさらなる衝撃

関西の方ならおなじみというか、もはや大御所。おもしろいオバチャン風キャラ。劇中に一回流れるのと、最後のエンドロールで流れる曲を歌っている。これは大人になってから気づいた。エンドロール中に「歌:島崎和歌子」という文字が。

 

え??

 

 

 

島崎和歌子ってあの島崎和歌子!?調べてみるとあの島崎和歌子だった。最初はどうやらアイドル出身だったらしい。そして何がどうなったのかは知らないが、ドラえもんの主題歌を歌うことに。普通に名曲なだけにギャップが激しすぎる。

しかも作曲は当時ドラえもんの曲を書きまくっていた武田鉄也だ。


島崎和歌子_何かいい事_アイドルアイドル

 

 

まとめ

少し前であれば「まあおもしろい作品かなー」ぐらいでしたが、今見ると本当に考えさせられます。当時私は中学生ぐらいだったので、ちょうどドラえもんから卒業するかどうかぐらいの時だったので、そんなにおもしろくなかったような覚えしかありません。

AIに仕事を奪われるとかなんとか言われている今だからこそ、観るべき作品だと思います。リメイクはされていないですが、個人的には今後もリメイクしないでほしい。迷宮の入り口の怖さとか、ナポギストラー博士の怖さもリメイクしないからこそ伝わる気がします。

ネタバレになるかもしれませんが、結局ナポギストラー博士はサピオ君のお父さんが作ったコンピューターウイルスによってぶっ壊れてしまいます。しかもイメコンのおかげで全てのロボットとネットワークがつながっていたため、そのマザーブレインであるナポギストラー博士が倒れるとロボット全ても同時に倒れていきました。

ロボットなしでは生きていくことのできない人種が、また1からのスタートになったわけです。物語の最後でも「さあ、これからがまた始まりなのです!我々の先祖も穴を掘って生活をしていた時代があったんですから!」という美しい言葉で締めくくられています。ドラえもん自体が子供向けの番組なので、こう終わらせるしかなかったんでしょうが、これが笑うせえるすまんなんかだともっと闇の部分が描かれ、バッドエンド的なことになっていたかもしれません。

ちなみに迷宮=ラビリンスという言葉を覚えたのもこの作品で。ラビリンスというだけでめちゃくちゃオシャレに思う。単純。

 

それにしてもこの映画の話、だんだんとアニメの世界じゃなくなってきてると感じるのは私だけでしょうか?