こんにちは、ドロンパ院長です。
みなさま法科大学院ってご存知ですか?
日本の大学の法学部等を卒業し、就職ではなく進学を選ぶ学生さんはこの二つの選択肢がありました。
- 法科大学院
- 法学の大学院
違いは簡単に言うと前者は法律の実務に関するようなことを中心に学ぶ機関。後者は法律の研究をする場です。法科大学院は「大学がやってる法律の専門学校」のようなイメージで私はとらえています。
この法科大学院の半数以上が廃止になっているそうです。
ちょうど私が大学を卒業する頃、ほとんが就職に進路を決めていた中、やはり何人かは大学院に進むという人たちもいました。
その中で法科大学院というのが様々な大学に新設されて、一大ブームのようになっていたのです。私は法学系ではなかったので法科大学院という単語だけは知っていたのですが、就職を選んだ為何をするところかもわからない状態でした。
結局私の周りでは誰も行く人がいませんでしたが、一人私の後輩だけが数年後に法科大学院の門戸をたたくこととなったのです。そう、彼は大学の後輩で理系だったため、そのまま京大の院に進学したのです。
ご存知の方もいるかもしれませんが、大学院というのは修士課程と博士課程と二つのステップがあります。修士課程は大学の延長のような感じでたいてい2年で終わります。最終学歴は大学院卒。そのあと更に進学する人は大学院の博士課程に入ります。こちらは論文を書いて評価されて博士にならなくては終わらない。本人が言っていましたが、論文を書いて権威ある雑誌にとりあげられるとなると、ミュージシャンで一発屋になるぐらいの狭き門らしいです。で、その後は教授になってずっと研究を・・・という感じですが、教授になれるのはごくごく一握りとのことです。
つまり博士課程で勉強や研究をしながら塾の講師のアルバイトなどで食いつないでいる人がけっこう多いのです。
話は戻りますが、その彼は京大の大学院の博士課程までいって、細胞の研究をしていましたがその後進路を変更し法科大学院に入学しました。医療に強い弁護士を目指すとか。この時で既に20代後半だったと思います。そしてまだ在学中とのことですが、法科大学院って実際のとこどうなん?と聞いたところ、
「結局司法試験の予備校みたいな感じですよ」
とのクールな回答が返ってきました。
結局一気に拡大するようなモノとかサービスはやはり質の低下から逃れられないわけです。
youtubeとかもそうかもしれません。もはやyoutubeは誰もが動画のプロデューサーになれるため、どうしても動画としての質が落ちてきます。もちろん上の方のレベルもアップするとは思いますが。
一時期増加の一途をたどったアンドロイドのアプリもそれに当たるかもしれません。IOSに追いつけ追い越せでアプリ開発が盛んに行なわれていましたが、どうしてもIOSのものと比べると質が落ちていたように思います。もちろんグーグルとアップルのアプリの審査基準などもあるとは思います。
何にしても急に増える、ということはある程度誰がやってもうまいこといくような内容になっています。それだけ需要が高いということですね。その後成長が頭打ちになったところで淘汰が始まります。
我が地元京都も一時期繊維業が増えまくっていましたが、大手の倒産を機に一気に業界全体の元気がなくなっていきました。そして残った繊維業の会社は一流ばかりです。
このように急激増加をすればその代わりに質の担保は保証されなくなります。そしてその後淘汰が始まる。今は・・・fuluのような動画配信サイトは伸び盛りかもしれませんが、この手のサービスも近いうちに淘汰されるのでしょう。
流行っているもの・注目のものは既に終焉への道を歩んでいるのかもしれません。